Today one step

関東産まれ、東北育ち、津軽住み転勤妻の暮らし。ASD娘との日々も。

娘、こーちゃんのこれまで

こーちゃんは、2014年秋産まれ。

たれ目さんで、にこにこ陽気な笑顔が可愛らしい(親バカ)の女の子です。

<赤ちゃんの頃>
2ヶ月頃からよく笑う子で、目も合うし、わりと寝てもくれるし、ミルクもたくさん飲んでくれるし(母乳が出なかった)で育てやすい子だったように思います。はいはい、つかまり立ちも遅くなく、歩くのも1歳2か月くらいで、順調に育っているなあ〜と目を細める日々。

がっ!
そこまででした。

目を細める時間は少しずつ少なくなっていきます。

<1歳2、3か月頃〜2歳くらい>
お散歩中など「そっちはいけないよ」と手を引くと「ごろーん」と道路に寝っころがるようになり、少しずつ少しずつ、かんしゃくを起こすようになってきました。あっちでもごろん、こっちでもごろん、気に入らないと積み木をお友達に投げる!私を叩く!私も子育て初めてでわからないし、どう接したらいいの?困った〜!!と、悩める日々が続きました。

ある日は雨の中スーパーに買い物に行き、日課になっている縁石に乗るのを「急いでるからすぐ車に帰ろう!」と言い抱っこすると、のけぞって降りて駐車場の水たまりにごろん…
縁石の場所まで戻って、乗らせて。
泥だらけでご機嫌で車に乗った娘を見て、泣いたりしたことがありました。

その頃、幼稚園などで未就園児活動が行われていることを知り、気軽な気持ちで参加するも、こちらでも娘は子供の多さにおののき脱走😅

そして
・新しい服が着られない
・貸衣装が着られず脱走
・髪を触らせないので伸びっぱなし
・同じメーカーのおむつじゃないと用を足せない(我慢する)
・おもちゃや本を部屋一面に敷き詰めて見る
など、心配な行動が出てきたのが、1歳半〜2歳前半くらいのことでした。そしてこの間に、夫の転勤で道南から青森へ引っ越してきました。
この他にイヤイヤ期も一緒に出ていましたから、わたしのストレスは相当なものでした。気軽に愚痴をこぼし合うママ友もおらず、スーパーで可愛いと言ってくださる方に会釈をして、ある日は「可愛いと言ってくださるのだから、このいっときを大事にしなければ」と思い、ある日は可愛いと思えない自分に不安を覚えたりもしました。
私自身は産後6ヶ月から不眠症になりこの時も治らず、深夜3時くらいまで起きて薬を飲み朝寝坊し、夫のお弁当が作れない日が続いていました。(日中お昼寝している間常備菜を作って、夫に詰めてもらっていました。今でもそのスタイルで継続です)

不妊治療もして、欲しくて授かった命に目を細められない日が続きました。もともと、自分のペースで動きたい私なので、子育てには向いていないと思います。それを痛感し、追い詰められた日は、深夜にいのちの電話にかけることもありました。死ぬ死なないではなく、話すことが必要だったのだと思います。かけても、話し中で繋がることはありませんでした。頭の中を色々なことがぐるぐる回りながら、時にはパンを焼いてみたり、手帳にびっしりと何かを書きながら朝になっていきました。この不眠については、青森に越して来る前から投薬治療を始めて、少しずつ少しずつ、楽になっていきます。

<2歳半〜>
わたしのことに話が脱線しましたが、そんな日々を過ごしているうちに2歳半を過ぎ、言葉のやりとりがスムーズになってきました。周囲がトイレトレーニングを始めて、成功した!という声を聞くとストレスはさらに増すばかり。
あいかわらず娘は決まったメーカーのおむつしか履かないし、それこそトレパンなんかは拒否だし、無理やり履かせたら長時間我慢してしまうしで、去年はトイレとおむつのことばかり考えていた1年だったような気がします。
あ、おまるもやだ!と言われて、トイレの片隅から寂しげにしているおまるさんと目で対話する日々が続いてました。大丈夫、いつか活躍するよ、と(笑)。でも一生おしっこすら成功しないかもと思っていたのは私の方でしたね。この頃は子供とふたりでいる場の持たなさから幼稚園探しで色々な園に出向いたり、子育てひろばにも顔を出すようになって、顔なじみのお友達も増えてきました。家に行き来するようになって、子供たちも物の取り合いから少しずつコミュニケーションを取り合うようになり、親たちも話したいことを話せるようになってきました。
新しい服着られない問題が薄れてきて、無事に七五三の前撮りやワンピースを着てのお参りもできました。

<プレ幼稚園入園、そして受診(3歳)>
2歳10か月の頃幼稚園を決めて、週2回午前中から少しずつ慣らしを始めていました。トイレの練習をするようになったのですが、娘は「いやだ」とトイレには行かないまま。だんだん増えるお友達に影響されるかもと淡い期待を抱いて待ってみても、まったくそういった雰囲気もなく、とうとう2月にはプレに通う女の子たちの中でこーちゃんだけができないという状況に。それでも先生方はおおらかで、信頼関係を結ぶことに力を注いでくださっていました。スモールステップ(トイレの中に入る→トイレに座る)で進んでいたようだし、先生も逐一それを教えてくださっていたのに、出なきゃ意味がないと娘の頑張りを認められない自分がいました。
同時期に便秘持ちの娘は小児科を受診したりもしていました。かかりつけの近くの小児科さんが発達外来も設けているような、子どもの心の診察に力を入れている所でした。
ずっと気になっていることもあるけれど、「他の親にしてみたら些細なこと、かもしれない=私が神経質なことが分かってしまうだけ、かもしれない」と思っていて、なかなか言えずにいました。でも、切羽詰まってもいたので、便秘薬を貰いに行くタイミングでおむつのことを相談して…
決まったメーカーのおむつでしか排泄しないことや、無理やり違うものを履かせると限界まで我慢してしまうことなどを話しました。すると先生からも新しいものを受け入れないとか、人混みが苦手とかありますかとか聞かれた後、
「お母さん、自閉症スペクトラムってご存知ですか」
とおっしゃったのが、娘が自閉症だとはっきり自覚するきっかけとなりました。

<検査、そして発達外来へ>
同じ小児科で発達検査もしてくださるとのことで、1か月後新版K式発達検査を受けました。結果、DQ(発達指数)は総合で126と知的な遅れはない(むしろ高いほう)が、自閉特有の会話の傾向があり、発達外来でフォローを受けています。診断については私が養育する上で困りごとがそれほどなかったということから付けないということでしたが、通所や訪問支援について療育機関に相談もしています。利用申請する際には診断書が出て、はっきりと病名が書かれることと思います。

<現在>
現在、本人も少しお姉さんになって、入園1ヶ月前に無事おしっこはトイレでできるように。おねしょも今はほぼありません。大きい方はまだおむつでしかできないので完全に取れたという訳ではありませんが、かなり楽になりました。(トイレトレーニングの話は本当にこじれて辛かったので、取れた経緯などまた別に書きます)

わたしも紆余曲折しながらもこーちゃんの取扱説明書的なものが出来上がりつつあります。そして何より幼稚園がとてもこーちゃんに合っているように思うので、普段家と幼稚園の往復をすることだけで考えると、そんなに困りごとはなくなってきました。ただし、まだ新しい環境は大の苦手と先日判明し、近々アクションを起こす予定です。
これからの課題は、転勤で変わる環境に馴染めるか、そして就学後の問題も心配です。

これについても少しずつアンテナを張りつつある母であります。